先日、こちらの記事で千葉県公立高校入試における評価方法をご紹介しました
公立志望の受験生は確認しましたか?
まだ確認していない生徒は、志望校のHPより確認しましょう
さて、本日は10月末から11月上旬にかけて各中学校で実施される秋の三者面談についてです
各受験生によって置かれる状況が異なりますが、ここではおおまかに第1志望が私立高校の生徒と第1志望が公立高校の生徒に分けて三者面談のポイントを記します。
その1. 私立高校を第1志望とする生徒
先に結論からお伝えしますと、「面談時までに第1志望校はもちろん、その他すべり止めなどの併願校も含めて推薦入試で受験したい私立高校を決めておくこと」が大切です。
ご存知の通り、私立高校における推薦入試は希望者全員が受験できる訳ではありません
以下の2点をクリアした生徒のみ、受験資格が得られます↓
①各高校が定める出願条件(いわゆる推薦基準)を満たしている。
②在籍中学校長の推薦がある生徒。
この①と②の両方をクリアしている生徒のみ、私立高校の推薦入試を受験することができます。
実際のところは、①をクリアできていれば余程のことがない限り②の中学校長推薦は得られます。(生活態度などに問題がなければ)
こうして受験資格を得られた生徒のみが私立高校の推薦入試を受けられるのです。
この三者面談前の受験生の様子を見ていると、「第1志望校は決まっているが、他のすべり止めなどの併願校は決めかねている生徒」や「第1志望校の推薦基準を満たすか微妙な状況で、もしダメだった場合の第2志望校を決めかねている生徒」が多いような気がします。
このように推薦入試で受験する高校を決めかねている生徒は、時期も時期ですから各高校の推薦基準に目を通し、ある程度目星をつけてから高校の見学や説明会などに出向いて決めると良いでしょう。(見学であれば、電話一本で平日でも対応してくれるでしょう。)
ちなみに以前こちらの記事でご紹介したLINEの「千葉県私立高校推薦基準bot」ですが、有難いことに現時点で140人以上の方にご登録いただいております
正直、このLINEbotを紹介した時は「30人くらいの人に使ってもらえば嬉しいなぁ」なんて思っていましたが、蓋を開けてみてビックリ
これだけ多くの方にご登録いただいたので、この週末に感謝の気持ちを込めてbot内の情報を令和2年度版(現中3生対象)にアップデートしましたので、引き続きご利用ください
特に併願推薦入試で受験する私立高校(滑り止め校など)を決めかねている生徒は、千葉県内の主要な私立高校の推薦基準が2タップで閲覧できますので、ぜひ触ってみてください〜(下のリンクかQRコードから友だち追加で利用できます)
※BOTの使い方動画↓
見ていただくとわかりますが、各種検定などの加点において、なぜだか漢検3級が対象から外れるケースがちらほらと見られるようになり、その代わりに英検取得者に対する優遇措置が増えてきました。
確かに私個人的にも漢検・英検・数検のなかでは同一級を比較して漢検が1番取得しやすいと思いますが。。。
また、近年では併願形態が「フリー」とする私学が増えています。
その辺りも踏まえた上でまとめると、三者面談前までに「第1志望校+すべり止め校+希望する場合は+αで併願校(併願形態を確認した上で)」を決めておくと、面談がスムーズかつ有意義な時間になると思います
その2. 公立高校を第1志望とする生徒
こちらも先に結論からお伝えしますと、「この秋の面談までに決めておくのは、やはりすべり止め校を含む併願推薦入試で受けたい私立高校」です。
「えっ、第1志望の公立高校は決めておかなくて良いの?」と疑問を抱く方がいると思いますが、実は第1志望の公立高校(前期選抜受験校)については、少なくとも年内まではゆっくり考えられます。
もちろん、この時期でも明確に第1志望校が決定してるに越したことはありません。
しかし、公立入試においては私学の入試相談(中学校の先生が各高校に出向き、「この生徒は推薦入試基準を満たしているか?(推薦入試で受けてもよいか?)」と高校の先生にお伺いをたてる場。詳しくは後述。)もなく、また出願時期も考慮すると12月の模試の結果が出てからでも十分間に合うのです
ですので、繰り返しになりますが公立高校を第1志望にしている生徒は、「すべり止め校(併願推薦入試で受験する私立高校)+希望する場合は+αで希望する併願校(併願形態を確認した上で)」を三者面談前に決めておくことが大切です。
以上が私立志望の生徒と公立志望の生徒について三者面談時のポイントになります。
すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、この秋の三者面談で担任の先生が確認したいのは、「私立高校における推薦入試(単願・併願ともに)はどこの高校を受験するのか?」です。
なぜ、それを確認したいかと言いますと、この秋の三者面談期間が終わると学年の先生方で会議が開かれます
そこでやりとりされる内容は、、、
「この生徒は、第1志望とすべり止めともにクリアしてるから問題ない」
「この生徒は、◯◯高校では止まらないから(併願推薦がとれない)、別の高校をすべり止めとして提案するように」
など、かなりシビアな意見が飛び交います
ですから、担任の先生からすると三者面談時点で生徒やその保護者から各推薦基準をクリアしている高校名が挙がるとホッとするワケです。
ちなみにその会議後は、学年全員分の単願・併願推薦の希望を高校ごとにまとめた上で、入試相談が解禁される12月から中学校の先生方が手分けして私立高校に出向き、そのリストを高校の先生に差し出し「これらの生徒は、推薦入試(単願・併願ともに)で受験可能ですか?」とお伺いをたてに行くのです。
だからこそ、この三者面談時までに(学年全員分を11月中にとりまとめなければならないため)推薦入試で受験したい私学を決める必要があるのです。
もし、三者面談までに決めかねてしまった生徒はリミットである11月末までには決めておかないと担任の先生および学年の先生を困らせてしまいます。(11月までにリストを作成し、高校に出向くのは一度で済ませたいため。それが遅れてしまうと生徒1人のためだけに高校側に出向かなくてはならなくなる。)
ちなみに高校側から「推薦入試で受験して良いですよ」と許可がおりることを「マル(推薦)がもらえた」なんて言ったりします。
そして、無事にマルがもらえるとすぐに本人に伝えられます。
それと同時に、中学校長宛の推薦許可願を渡され(渡される時期は中学校によってまちまちで、三者面談時に明確に推薦基準をクリアしている生徒にはその場で渡すこともあり)、保護者が記入後→提出といった流れを経て、はじめて推薦入試で受験可能となるのです。
このような段階で推薦入試を受けるのですが、良く生徒から「推薦入試は一般入試に比べて、どの程度有利なんですか?」という質問をされます。
このブログに「当日のテストで〇〇点以上とれば、まず間違いない」などの情報を載せるのは、さすがに、、、なので控えます(笑)
ただ、日頃から塾生には具体的なことを口頭で伝えています。(気になる塾生は聞きに来てください)
一つ言えるとしたら、推薦入試で受験した生徒を不合格にする際には高校側から中学校に電話が入り、必ずその経緯について説明がなされます。
推薦入試ではこうしたやりとりが行われるほどのもの、と認識しておくと良いでしょう。
それとは別に私立高校の一般入試や公立高校入試ではこうしたやりとりは全くありませんので、ガチンコ勝負ですよ
そうそう
令和2年度受験用の公立入試データを情報コーナーに置いてあります↓
学校の三者面談時にも使用するものです。
当教室内のいつもの場所に置いておくので、塾生は空いている時間に目を通しておくと良いでしょう
ということで、長々と秋の三者面談のポイントと推薦入試の流れを記しましたが、少しでも参考にしていただけたら幸いです
さっ、中3生はすでに受験に向けてヤルっきゃない時期に突入しています
とはいえ、あまりナーバスにならずに日々淡々と目の前の課題に取り組むしかありません。
入試本番で笑えるように、1日1日を大切に過ごしましょう